夜中の独り言

好きなものを好きなときに好きなだけ

GW明けに沼落ちしたオタクが今年も残り4ヵ月でカレンダーを買った話

 先日、4年越しに絶対許容できないと思っていた刀の2.5次元化で(元)推しを演じた俳優・染谷俊之さんにハマった記事を書いたアラフォー女オタクです、どうも。
 あれからさらにひと月ほど経ちまして、さすがに毎日推しの出演作の円盤を買い求め、ひたすら繰り返し再生するという生活は落ち着きましたが、推しは非常に仕事熱心なもので、週1レギュラーのラジオ(動画)配信に週2のYouTube公式チャンネル更新、定期的に供給される新しいお仕事情報、日々のSNS更新とオタクライフが充実して毎日楽しいです。ありがとうございます。

 最近は自分の人生最初の推しアイドルグループがこの秋デビュー25周年を迎えるんで、そちらの露出も増えてきて二足の草鞋状態(声の推しは現場がない日々が続いているので今はアイドリング中って感じです)(草鞋三足は履けないのでぶっちゃけ助かる)なんですけど、その話は機会がありましたらまたいずれ。(するの?)(たぶんしない)


 さて、前回2万字ほども書いたのにまだ書くことある?って感じですが、今回カレンダーを買いまして。
 その話を書きたいなと。
 もうそんな時期かなってなるじゃないですか。来年のカレンダー、そろそろ予約始まったりするのかしらみたいなね。スケジュール帳とか10月始まりもありますしね。


 まぁ、買ったのは2020年のなんですけど。

 えぇ、2020年も8ヵ月が終わり、残り4ヵ月を切りましたこのタイミングで。
 2020年のカレンダーを買いまして。
 もちろん、染谷俊之さんの公式カレンダーです。

 分かってますよ。
 いくら沼にハマりたてのオタクといえどもう9月、いかにどこにも飾らないし予定も書き込めない観賞用カレンダーだとしても買うには遅すぎるタイミングだってことくらいは。しかも4月始まりですらない一般的なカレンダーですから、12枚のうち8枚はもう日の目を見ないわけです。今更買ってどうする。分かる。

 と、思ってなかなか購入ボタンを押せないでいたんですけど!

 実は自分、ツイッターをやっていまして、その時ハマった物・事・人についてとりあえず呟く雑多アカウントなので染谷さん関係のフォロワーさんはほぼいないんですが、その唯一といってもいい染谷さん繋がりのフォロワーさんが自分と同じように今年の半ばから染谷さんにハマった方なんですよね。
 で、そのフォロワーさんが件のカレンダーご購入されたという話をツイートで拝見しまして。
 そんなのソワソワしながら感想を聞くじゃないですか。聞きますよね。
 推しはどうだったか?答えは聞かなくても分かっている。良くないわけがない。分かっていても第三者から聞くことに意味がある!どうでした?最高でしたか!知ってたー!!そういう様式美が必要なんです。

 そしたらその先の展開も読めようものですよ。

 オタクが同好のオタクに向けて語る感想は感想という名のプレゼンです。推しがいかに良かったか熱く語られて購買意欲がわかないオタクなんている?いや、いるかもしれない。グッズやDVDを買うだけがオタクじゃない。だけど自分は推しのATMになりたいオタクだし、グッズやDVDは手元に置きたいオタクなので。
 見事にダイレクトマーケティングされました。
 リプを読み終わると同時にポチってました。我ながら仕事が早い。(チョロいだけ)


 そうして約1週間、待望のカレンダーが届きました!


 1週間頑張って働いたご褒美にカレンダー開封しました。拝見しました。

 顔が良い!!!

 知ってる。知ってましたよ。最初に沼に落ちたときから染谷さんの顔が良いことなんてずっと知ってる。
 顔が良いだけの男じゃないことももう重々承知しております。
 しかしながら、毎度毎度パッと目に入ってきたときに口をついて出る感想はいつも同じ4文字。顔が良い。ひらがなだと5文字。かおがよい。イケメンだなぁとか、カッコいいなぁとか、可愛いなぁとか、全部当てはまるんですけど、でも言葉にすると顔が良いになる。美しいや綺麗でもいいんですけど、それよりなにより顔が良いがしっくりきちゃう。

 染谷俊之の顔が好きなオタクは買うべき。

 いや、言われるまでもなくもう買ってるか。
 自分のようにカレンダー買うには中途半端な時期に沼落ちした新規さんやカレンダーとかちょっと使えないしなぁと思っているライト層に届け。カレンダーと思うから二の足を踏むんだ。これは写真集。12ヵ月分の日付が印字されているのでカレンダーとしてもご使用いただける写真集です。
 逆に写真集買うほどファンってわけじゃないし、と二の足を踏んでいる方がいらっしゃったら、聞いて驚け、なんとカレンダーとしても使えるんです。めちゃくちゃ顔の良い推しを眺めながら1ヵ月の予定も確認できちゃう優れもの。お買い得です。
 染谷俊之はいいぞ。


 ちなみに今なら(今でなくとも)壁掛けカレンダーに卓上カレンダー、メイキングDVDに染熱大陸DVD、ポストカードにランダムブロマイドが4枚もついてお値段なんと15,000円!送料はかかりません。
 更に言えば表紙だけは公式ストアで見られるので興味のある方は「GFA-Store」で検索だ。
 表紙サンプルは公式ストアのトップページでも見られるよ!

 フォロワーさん情報によるとランブロは全10種らしいのですが、顔が良すぎてどれを引いてもUR。
 UR確定ガチャというよりもはやURオンリーガチャ。顔が良い。
 ただしランブロのサンプル画像は公開されていないようなので、自引きした4枚以外は確認できません。フォロワーさんの分と合わせて6種まで見ましたが言えるのはUR6枚だったことぐらいですかね。残りの4種が気になるところではあります。

 あぁでも、公式ストアはクレジットカード決済ができないので気を付けて。
 支払方法は銀行振込一択。
 入金確認は月曜日のみ、発送は火曜日のみなので、検討している人は週末までにポチるが吉。私は土曜にポチって日曜に振り込んで、その週の木曜日に受け取りました。
 クレカで即決済、即日発送!みたいな風潮が強いこのご時世に懐かしみすら感じる通販。そりゃ入金確認だって発送だって大変だもんな。社員にやさしいのはいいことだ。中身がぎゅうぎゅうに詰まったレターパックの宛名手書きだったもんな。でもひとつだけ、レターパックの左下のほうにある緑色のシールは控えとして発送する側が剥がすんやで。


 とまぁ、自分みたいなド新規底辺オタクが何を言うまでもなく、公式ストアで表紙を見た皆さんはおよそ全員ポチったと思うんですが、中には内容が分からないとなぁという慎重派さんもいらっしゃると思うので、ここで少し自分のおすすめポイントを書いてみたいと思います。
 前回長くなりすぎましたので、簡潔にお届けしますね。

 

 自分のおすすめは卓上カレンダーの10月。

 12ヵ月めくってもめくっても顔が良いし最高なのでこれはもう完全に個人の好みですが、夕暮れの海(だと思ってるけど実際そうかどうかは知らない)をバックにややセピアがかった雰囲気で、染谷さんが少し上向きに顎をあげつつ前方に視線を投げている、ノスタルジックというか、センチメンタルというか、とにかく至高の一枚。最高に好き。たまらん。100点満点中1億点くらい取ってる。1年中10月でいい。10月って来月じゃん。間に合ってるよ。いいタイミングで買ったんじゃないか自分。

 自分は二次元三次元問わず推しには世界で一番幸せでいて欲しいし、できることなら死ぬまでずっとニコニコできる人生であってほしいと思っているタイプのオタクなので、もちろん染谷さんにも笑顔でいてほしいんですけど、スチルとして、こう、怒りだったり、寂しさだったり、哀しみだったり、そういう陰のある感情が滲み出ているものが好きなんですよね。憎しみとか恨みとかまでいかない、ふっと影が落ちるくらいの。
 そして染谷さんにはこういう寂しげというか、郷愁的な表情が似合うと思う。
 そういえば自分、維伝で一番好きなシーンは推し(役の染谷さん)が三日月の下でぽろりと気持ちをこぼすあのシーンなので、最初っから染谷さん×寂寥の組み合わせが好きなんですね。分かる。(自分に)

 ほんと、何時間でも眺めていられる1枚です。まじで。
 撮影してくれたカメラマンさんも採用してくれたスタッフさんもありがとうございます。お歳暮送りたい。
 ちなみに壁掛けカレンダーにも同じシチュエーションのアナザーカットが載っているんですが、最後のページの左上のカットも好きです。良い。顔が良い。語彙力が来い。


 壁掛けカレンダーも卓上カレンダーもどっちもめちゃめちゃ良いですけど、壁掛けか卓上かどっちかひとつってなると自分は卓上をおすすめしますかね。壁掛けは見開きで2ヵ月1シチュエーションだけど、卓上は1ヵ月1カットなので写真は小さいですが色々な染谷さんを堪能できます。でもこればっかりは好みにもよるのでやっぱりどっちも買おう!(おすすめとは)


 ついでに壁掛けカレンダーのおすすめもしておくと、9月10月ページです。
 こちらはまずボーダーの衣装が可愛いし、食事シーンも可愛いし、カメラを持っている染谷さんも可愛いです。染谷さんという最高で最強に顔の良い被写体が自分でカメラ持っている意味が分かりませんが、それもまた一興というやつです。
 卓上カレンダーのおすすめカットとだいぶ熱量が違う感じになってしまいましたが、壁掛けは壁掛けで本当にどのスチルも格好いいし可愛いし顔が良いので安心してください。(なにに?)

 

 そしてメイキングDVDと染熱大陸DVD。


 スチルで見る染谷俊之もいいけど、映像で見る染谷俊之もいいぞ。

 ロシアでの撮影ということですが、染谷さん、たびメイトのイタリア旅のときでもそうでしたけど、行く先の国の挨拶やお礼の言葉をきちんと覚えていくの素敵ですよね。自分は日本から出たことがないのでアレですけど、海外行く人はみんなそうなんでしょうか?でもお仕事で行くわけだから通訳さんとかガイドさんとかついているだろうし、本人はなにも話せなくても問題なさそうじゃないですか。でもちゃんと準備して行って、積極的に現地の方に対して挨拶とか声に出して実践していくところが、チャレンジ精神というか、向上心というか、そういうのを感じてすごいなぁって思います。
 色んな事を吸収してどんどん素敵な人になっていってほしい。(何目線?)


 メイキングDVDの一番のおすすめはシャボン玉と染谷俊之
 オープニングから早速数カット見られるんですが、シャボン玉の儚い泡玉に囲まれて微笑む染谷さんが美しすぎて初っ端からヤバい。なにがヤバいってオタクのライフがヤバい。(語彙力もヤバい)
 シャボン玉で無邪気に遊ぶ染谷さんも可愛すぎてヤバい。天使かな?

 本編ではスタッフさん(?)からシャボン玉を提案され、最初は「いい大人が……」「恥ずかしいよ……」と嫌がりつつも最終的に周りの目を気にしながらシャボン玉で遊ぶ染谷さんが見れます。
 染谷さんは最初あまり乗り気でなくて拒否の姿勢を取っていても、それで良いものができるとか、見ている人が喜ぶとか、そういうことであれば大抵チャレンジしてくれますよね。やりたくないことはやらない!っていうのもひとつの美しさであり、その人らしさであり、それが魅力的な人ももちろんいると思うんですけど、やって何かになる、意味があることならやってみようっていう染谷さんの器の大きさというか、許容範囲の広さというか、柔軟さみたいなものは、いつ見ても尊敬できるところの一つです。

 道行く人たちにチラ見され、恥ずかしそうにしながらも「みんな幸せになれ~」と言いながらシャボン玉を振りまく染谷さんはマジで天使か聖母かというレベルの尊さなのでみんな見て。

 というかシャボン玉×染谷俊之バチバチに美しすぎるので提案してくれた方には来年のお中元も送りたい。
 ありがとうございます。


 他に個人的に花丸をあげたいのはステンドグラスのある階段での撮影シーン。
 自分はどちらかというと体の厚みのない人が好き(華奢でなくても良くて、体の薄い人が好き)なので、この撮影時のスタイリング最高でした。100点満点中1億点。(またか)
 手すりにもたれ、上半身をやや捻ってカメラを向いているときの、肩から胸、お腹のライン。
 体勢のせいか、衣装のせいか、照明のせいか、アングルのせいか、実際にペラいのか、なんでもいいけど着ているシャツがすとんと落ちる感じがたまらん。薄い。腰が細い。羨ましい。羨ましがることすら烏滸がましい。
 でもあんまりにも細いと心配になっていっぱいお肉食べて欲しくなるからオタク心は複雑です。

 いやでも全人類見て??
 見た???
 最高じゃなかった????

 まぁ世の中にはがっちりした体格のほうが好きって人もいるだろうから、刺さらない人もいる。それは好みだから仕方ない。だけどあの偏差値が暴走した美しい顔面の下に男性らしい肩のラインがあって更にそこからのこの厚みのない胸板と細い腰。

 神様の悪戯か??

 はーーーーーーーーーーーーーーーー、好き。
 顔もハチャメチャに好きなのに体型までどストライク過ぎてしんどい。つらい。感謝しかない。

 なんでこのカットはカレンダーに採用されなかったんだろう???世界七不思議か????

 同じお衣装で、別シチュエーションのスチルは卓上の1月に使われていますが、なんでこのステンドグラス背景の超絶美しいカットが採用されない???いや、分かるよ、他にもシャッターを切るたびに溜息しか出ないような最高の染谷俊之の一瞬が次々とフレームに収まっていくわけで、でもカレンダーに載るスチルの数には限度がありますもので。吟味に吟味を重ねた結果、このカットはカレンダーには使われなかった。それは分かる、いや分からん。選ぶでしょこれ!
 これが採用されていたら卓上10月のスチルと壮絶なトップ争いを繰り広げたはずなのに。
 10月のスチルが柔らかな郷愁や懐古の寂寥だとすると、ステンドグラスのカットは硬質な孤独や不変の寂寥という感じがする。なにを言っているのか分からないと思うが自分もなにを言っているのか自信がない。要するにどっちもめちゃくちゃ好きだから高画質の画像データを売ってくれ。言い値で買おう。(すぐ金で解決しようとするオタク)


 あと、何度か食事をしているシーンが収められているんですけど、染谷さんはご自分のお口の控えめさを自覚していないのか、いつも大きな一口を食べた後に口の周りを汚してしまうのが最高に可愛い。ナプキンで口周りを拭うまでがワンセット。可愛い。
 お料理に貝が出てきた際には、しばし迷った結果あたる可能性を考えて(帰国後すぐに朗読劇があった模様)食べないという責任感の強さを感じる一面も見れます。(これは染熱大陸のほう)
 とあるレストランではロシア料理?に挑戦する一幕もあります。
 具を餃子のように皮で包んで巾着の形にする作業だけですけど、あんなに手先が器用そうなのにできあがった巾着が不格好でめちゃくちゃ可愛い。うんうん、卵焼きから始めような。その癖卵は片手で割れるんだからこの世は謎に満ちている。


 染熱大陸は、今回のはメイキングDVDの延長って感じでしたね。
 実は自分、中古で過去の染熱大陸を入手して拝見したんですが、過去作に比べてちょっと物足りない感があったなぁというのが正直なところ。いや、もちろんメイキングDVDに入りきらなかった映像を見せていただいて感謝してます。ありがたい。ただ、昨年までのはもうちょっと腰を落ち着けて話すシーンみたいなのあったような?他にも逆バンジーしたり、マッサージ体験したり、長年付き合いのあるスタッフさんに染谷さんのこと聞いたりとか。特にスタッフさんから見た染谷さん、めちゃくちゃ興味深くてよかったのに。あれぜひシリーズ化していただきたい。俳優さん同士とかでもなくて、スタイリストさんとかカメラマンさんから見た染谷さんなんてハイパー貴重なお話もっと聞きたい。
 そして寝起きドッキリも3回目にもなると本人もちらっと仰ってましたけど絶対来るって分かっちゃいますよね。そりゃ起きちゃう。気付かないふりするわけにもいかないし、難しいですよ。いや、やったこともやられたこともないけど。しかし年々寝起きの肌の調子が良くなっている気がする。20代から30代になっているはずなのになんでだ。
 個人的には初回が一番ガチの寝起き感があって人間っぽくて好きです。お肌荒れ気味なのも逆に安心する。そして最後時計を確認してスタッフさんたちに「何時に起きたんですか…?」「わざわざありがとうございます……」って呟く染谷さんが良い子過ぎて泣ける。みんな2018年の染熱大陸は見かけたら買って損はないぞ。

 

 いやでも、自分は俳優さんの公式カレンダーって初めて買ったので(推しアイドルのカレンダーはある)他と比べようもないのですが、顔の良さを遺憾なく発揮しているめちゃくちゃイケメンなスチルから、可愛らしい笑顔、動物との触れ合い、ファッション雑誌の1ページようなスタイルに食事シーンまで幅広く網羅されているのすごいですね?これ大抵のオタクはどこかの性癖に突き刺さるんじゃない??髪型も服装も表情も色んなパターンが詰め込まれてるし、あなたの好きな染谷俊之が必ず見つかる、みたいなキャッチコピーがつきそう。
 そもそもソロのカレンダーってみんなこういう感じなのかな。
 全方位のオタクを仕留めに来てる。ヤバい。


 2019年(撮影当時)の染谷俊之がこんなにもぎゅぎゅっと詰まって15,000円は実質タダ。
 良い買い物をしました。


 DVDで来年のカレンダー撮影地の希望も聞いていましたが、こんなご時世になってしまってもちろん海外での撮影はできなかったわけで、来年のカレンダーはどうなるんでしょうね?
 国内で安全に撮影してもらって、来年もカレンダー発売されると嬉しいですね。
 来年こそは1月のスタートにあわせてカレンダー買いたい。(普通)

 

 染谷さん関連で言うと、10月の朗読劇も発表されて、まだまだ制約のある中だとは思いますが、少しずつ演劇の世界も動き始めているのかなという印象ですので、このままどんどん良い方向へ向かっていくことを願っております。
 自分も10月の朗読劇は配信を見る予定ですが、はやく現場に行ってみたい。
 染谷俊之という俳優の生のお芝居を体験してみたい。


 とりあえずはカレンダーを受け取ってからだらだらと感想を書いている間にキャストサイズが届きまして。きちんと記事を書き終えるまでお預けにしていたので、これから浴衣姿の染谷さんを堪能したいと思います。
 裏表紙だけチラ見したけどやっぱり顔が良い。ありがとうございました。

 

 GW明けに沼落ちしたオタクが今年も残り4ヵ月でカレンダーを買った話 完

元刀の沼の住人が4年越しに2.5次元の俳優沼に落ちた話

 この記事は約2ヵ月前に突然2.5次元舞台などで活躍されている若手俳優(何歳までが若手俳優というのかによって既に「若手」ではないかもしれない)(32歳はこの界隈では若手?中堅?)の沼にダイブしてしまったアラフォー女が、人生楽しくて仕方ないのでその備忘録として沼った経緯と沼にハマりたての幸福感を書き残すものです。
 書き始めたときは7月の下旬に差し掛かったころだったんですが、いつの間のか8月の半ばに……。


 タイトルの通り、前半はやや刀の擬人化作品の話が多いです。3年くらい前に刀の沼は出たんですが、こちらの沼にきて最近またアプリをやり始めまして。消してなくてよかった。しかし知らない子が増えましたね!前はドロップのみのレア刀だった子も鍛刀できるようになってて時の流れを感じました。貞ちゃんを求めて戦力拡大マップを1000回以上周回した日々が懐かしい。あれは病んだ。きみたちも先輩になったんだなぁ。(なに目線??)

 

 とまぁ、前置きはこのくらいにしておいて、本題です。

 

 最近、推し俳優ができました。
 染谷俊之さんという方です。
 あー、ハイハイ、っていう方もいれば、名前は聞いたことあるような、って方も、知らない誰それ、って方もいらっしゃると思います。ちなみに自分は2ヵ月前まで「名前は聞いたことある」でした。
 というのも、自分は2018年の秋ごろから某声優さんを推していたんですが、その方が過去に染谷さんとラジオで一緒にパーソナリティを務めていらしたので、お名前は知ってました。番組自体は自分が推し始めた頃にはもう終了になっていたので一度も聞いたことはないんですけど。今考えれば最高の組み合わせのラジオじゃないですかアーカイブ売ってくれよラジオ局。(オタクすぐに過去を金で買いたがる)


 名前だけ知ってる、初めて聞いたってオタクはとりあえず検索バーに「染谷俊之 画像」で検索だ。びっくりするぐらいの美形が出てきた?出てきたよね??その人が染谷俊之です。
 ぱっちり二重の大きなおめめが印象的などっからどう見てもイケメン。美形。美人。要するに顔が良い。ツイッターで「染谷俊之 顔」で検索するとみんな顔の良さに打ちのめされてるからおもしろい。顔面が天才。ちょっと興味が出てきたみんなはグーグル先生で「染谷俊之 ブログ」でも検索だ。そこはかとないブログがヒットしたら画像欄を見てくれ。自撮りのクオリティが最高に良い。昨今のスマホのインカメってこんな美人が写るの?と思って自分でもやってみると絶望しかないから気を付けて。

 でも聞いて驚け全世界のオタク、このイケメン、こんなに顔が良いのに顔が良いだけじゃないの。
 ちなみに自分も最初は「この人の顔推せる」ってところから入った。でも沼はその先にあったのだ。


 沼落ちしたきっかけは2020年の大事件、新型コロナウィルスの流行です。
 それまで1年半ほど前述の声優さんを推していて、彼がほぼ毎週末現場がある方だったので、多いときは月に三回とか東京遠征するような生活をしていたのが、新型コロナウィルスの影響で軒並み現場が中止・延期になり、出掛けるところもないし、友達とも会えないし、仕事以外マジでやることがないのに4月から在宅勤務になり仕事も減って暇になったんですよね。時間を持て余した。それでよき娯楽を欲してた。ついでに仕事中のBGMになりそうな動画も欲してた。そんなときにちょっとした出来心で某刀の舞台の配信を買いました。とりあえず最初からだろと思って一番最初の初演を。
 その刀の舞台で自分のかつての推しを演じていたのが、染谷さんでした。

 

 自分は学生の頃からもう20年以上オタクをやっています。
 ひとつのジャンルに留まるほうではなく、短いと3か月くらい、長くても1、2年くらいで熱量は下がってきて、インターバルを置いたり置かなかったりしながら次のジャンルへ渡り歩いてきました。
 刀の沼にはブラウザ配信のみだった2015年の夏前くらいからハマって、そこには2年弱くらいいたかな?
 実は最初に刀が舞台化するよ!って時には現役の刀の民でした。
 でも、当時はまだ原作ゲームが全然展開していないころで、グッズと言えば立ち絵のみ、ストーリーは数えるほどの回想しかなく(なお当時の推しキャラには回想はなかった)、キャラクターもビジュアルと限られた台詞以外に情報もない。メディアミックスもなく、民の間では人気のある二次創作の設定がさも公式かのような扱いを受けることもあるような、まだそういうタイミングだったように思います。

 なので、自分は舞台化は早すぎると思ってました。

 実は、自分の長いオタク人生の起源は、同世代の女オタクには分かってもらえると思うんですが、中学生がテニスで全国制覇を目指す某少年漫画なんですよ。今や一大ジャンルになった2.5次元舞台の元祖ともいうべきミュージカルの、原作です。
 例にもれず自分も短い間でしたがミュの沼におりました。いや、沼というほどじゃなかったような気もしますが、まぁ嗜んでました。沼じゃなくても現場は行くし円盤は買うよね。オタクのフットワークは軽い。
 1stの頃で、瀬戸康史くんとか、加藤和樹さんとか、斎藤工とかいた。今思うとすごいメンツ。
 自分はミュが好きだったし、よくぞここまで原作を愛して演じてくれたなと思っていたので、2.5次元舞台自体には悪印象はありませんでした。(運営側から安易な金儲けのにおいしかしない2.5次元化はアレですけどね……)(金儲けはしてくれていいんですよ。その商売ネタとして原作を大事に扱ってくれれば)

 

 なんですけど、2.5次元舞台の醍醐味って、生身の人間が板の上で役を演じることによって、キャラの向こう側に透けて見えてくる演者の熱量だったり技量だったり魅力だったりすると自分は思っていて。アニメでも実写でも、映像って製作者の意向が強く出ると思うんですけど、舞台って始まってしまえば撮り直しも編集もきかないわけで、演者の色が反映されやすいというか。だから、ノーマークだったキャラが突然世界一可愛く見えたりする。それが良さであり、反面良くないところでもあり。
 テニスみたいに原作が何年も連載されてキャラとストーリーが認知されている作品ならプラットフォームや演者ごとの差異を楽しめるけど、刀みたいに原作の情報が少なすぎるところに公式でキャラクターが演者に影響を受けやすい(と個人的に感じている)2.5次元舞台を持ってこられて、それがもし自分の解釈と合わなかったら、そしてそれが「公式じゃん」って言われてしまったら、と思うととても楽しみには思えませんでした。
 特に自分の推しはガチ勢とそうでない勢の間でキャラ解釈が分かれやすく、後者のほうではオチとかお笑い担当扱いされることが多かったので(しかも絶対数的にもそちらのほうが当然多かった)(自分はもちろんガチ勢だったのでそういう扱いは忌避してた)、公式からそういう役回りを押し付けられる可能性は十分ありましたし、役者さんが役について調べたりしたときに目に入ることも十分あると思うと不安で。
 二次創作なら非公式だし、と思えるけど、公式ではやってほしくない。原作で情報が開示されてそれが自分の解釈と合わないなら諦めもつくけど、よりにもよって最初が2.5次元!せめてアニメにして!みたいな、そんな拒否反応が出て、どうしても当時は受け入れられませんでした。


 しかも、ストレートプレイより先にミュージカル化されて、食わず嫌いはだめだ、推しも出てないしとりあえず見て判断しようと思ってそっち(トライアル公演千秋楽)は配信で見たのですが、お好きな人が読んでいらしたらごめんなさい。ダメだったんですよね。今見たらもしかしたら印象が違うのかもしれませんが、当時の自分にはダメだった。
 それもあって、刀の舞台が発表されて推しが出るって分かったときは本当に嫌すぎて泣きました。
 オタク面倒くさい。ごめんな。

 あとそのころ脚本・演出の方について否定的な意見もあって、実際自分もちょうどこの少し前に縁あって見に行った舞台の脚本を同じ方が書かれていたんですけど、自分の好みというか、性癖に全く刺さらなくてチケット2公演分買ったのをマジで後悔したんですよね。演出は別の方だったので、そっちが合わなかった可能性もあるけど、ストーリー的にも刺さらなかったのでしんどかった。
 そういう要因もあって二重で泣いた。


 一応、キャスト発表されたときにビジュアルは見て、顔は良いなって思ってました。ちょっとイメージとは違う(推しは儚げ美人と言われてたので、目鼻立ちがはっきりしたバチバチの美人である染谷さんとは方向性が違う)けど許容範囲だなって。むしろオタクに気を遣って顔の良い俳優さんをあててくれたのかなって思った。推し、人気キャラだったし。当時の自分、失礼が過ぎる。
 でもまぁ、泣くほど嫌だったわけで、当然舞台は見ませんでした。現場にも行かなかったし、ライビュももちろん、配信も円盤も買いませんでした。むしろ舞台を薦めてくるフォロワーとは疎遠になった。もういい大人だったのに本当にすまんかった。

 

 という経緯があって(長い)ずっと避けていた刀の舞台ですが、4年のうちに刀も原作がそこそこ展開し、3本のアニメが放送され、自分も別の沼にいるし、今なら楽しく見れるかな、と思ったわけです。

 

 結果から言うと、ストーリー的にはやっぱり合いませんでした。


 見てみたらびっくりするほど面白かった!ハマった!じゃないんかい。すみません。
 いや、面白いは面白かったですよ。思ってたよりはずっと良かった。前に見て2公演目が見るのしんどすぎた舞台に比べれば全然見れた。だけど、刺さりはしなかった。刺さるって表現、一般的だよね。オタク用語じゃないよね。(この脚本・演出の方については、以降の作品も自分に刺さってこない(面白くないわけではないです)のでほんとに趣味趣向が合わないんだろうなぁ。残念)
 ちなみに虚の次に義も見て、虚より見やすいなと思ったけど、やっぱりそこまで刺さらず。

 

 だったんですけど。

 

 もう沼を移っているとはいえ、2年近く推した推し(キャラ)ですから、どうしたって可愛いですよ。
 4年前あれほど心配だった解釈違いもそこまでなかったし、推しだと思えばあばたもエクボ、可愛いもんです。お顔は虚がいいなぁ、解釈は義が好きかなぁ、まぁどっちも可愛い(許した)ってなるじゃないですか。なるよね?なるなる。

 そしたら虚で推しを演じた染谷さんが、義で推しを演じた役者さんと推しについて話した番組があるっていうじゃないですか!なんだそれご褒美か。@シェアハウスという配信番組の円盤をポチ。

 ここが沼の始まりでした。

 

 ちなみに推しについては、虚と義を見た時点では、義のほうが好きでした。単純な好みの問題で顔は虚のほうが好きですけど。
 なんか、虚は当時の自分の心配が当たらずとも遠からじって感じで、推しはそこまで話の主軸に絡んでくるわけでもなく、どちらかと言えばガチじゃない勢の解釈をマイルドにした感じで、やっぱりそっちだよなぁって若干の落胆はあったんですよね。(でも単なる賑やかし要員ではなく戦闘シーンの戦闘狂っぽさとか天を驚かせたいという豪胆さとかとても良いところもたくさんありました!)(許容範囲が狭いから違うなってところにまず目が行ってしまうオタクで申し訳ない)
 義は虚に比べて推しの立ち位置が話の中心に寄ったので、キャラ的に見どころがあったのと、これはもしかして役者さんの要素もあったのかなと思うんですけど、解釈が夢寄りになった。
 面白キャラ扱い(そこまでされてない)よりは夢(とは言ってない)のほうがまだ解釈が近い。虚と義の二者択一なら義かな(顔以外は)、って思ってました。維を見るまでは。

 

 だいたいいつもそうなんですけど、自分は3次元の方が気になるきっかけって、大抵顔なんですよ。
 好みの顔か否かっていうか、本命顔と、本命じゃないけど好きな系統の顔があって、そのストライクゾーンに入ってくると琴線に触れるというか。それまで推していた声優さん(いや現在進行形で今も推してますけど)はどちらかというと後者で、染谷さんは大本命顔。目がくりっと大きく印象的で、どのパーツも美しくバランスよくおさまっている感じ。要するに顔が良い。
 後者の場合は顔以外にも惹かれる部分があって(声とか)推すことが多いんですけど、本命顔の場合はとにかく顔だけで推せる。よっぽどのクズじゃなければ許せる。まぁ顔が死ぬほど好みなのに中身クズだなって人に会ったことないですけど。
 10年以上ぶりに顔で推せる本命顔を見つけてめちゃくちゃハッピー。ありがとう刀の舞台。

 4年前にビジュアルは見てたんですけどね。当時は推しのキャラクターのほうが好きすぎて、どうしても2.5次元化が受け入れられなかったんですよ。たぶん今の状況を4年前の自分に伝えてもリアルタイムで舞台にはハマらないだろうな。当時の自分も沼底にいたので。順番がアニメ化と逆だったらあそこまで頑なに拒否しなかったかも……どうだろうな。考えても仕方ないか。

 

 話が脱線しまくりですが、そんなこんなでとにかく顔が推せるということで、シェアハウスの円盤と一緒に維の円盤もポチりました。虚と義で学んだので他の円盤はポチらなかった。
 維の円盤は刀の舞台だからというよりは推せる顔の染谷さんの演じる推しが見たいだけでポチった。
 大正解だった。そこから先は沼の底まで一直線でした。

 

 結果から言うと、維はめちゃくちゃ良かった。

 

 ストーリー的にも良かったし、虚より、義より、維が一番推し的にも良かった。個人の感想です。染谷さんの顔面を眺めたいだけでポチった円盤だったので、これは嬉しい誤算だった。維伝面白いよ。
 ただまぁ、義から維に至るまでの間に刀の舞台はなんか大変なことになっている(詳細なネタバレは調べてないので知らない)らしいので、そういう視点から見るとまた違う見え方なんだろうけど、まったく知らなくても維だけで十分面白い。知らないと途中で「んん??」ってなるシーンはいくつかあるけど、知らないなりに「なんかの伏線かな?」ぐらいで楽しめる。
 基本的に自分はあまり深く考察するほうではないので、個人差があるかもですが。


 推しを演じる染谷さんは客席の笑いを誘うシーンを多く引き受けているばかりでなく、殺陣のシーンはカッコよく、好戦的で、芝居のターンでは時に無邪気で可愛く、時に切なげで、それでいて年長者の余裕があって、という推しの多面性をすごくうまく表現してくれていると思いました。どれかに振り切ってしまうのではなく、バランスよく、偏りすぎず、キャラクターとしても、舞台そのもののバランサーでもあって、重くなりすぎず、軽くなりすぎず、良い塩梅。

 そして思った。この人、顔が良いだけじゃないな、と。(失礼が過ぎる)

 よく考えれば虚のときは二部隊分の男士が出ていたわけで、しかも原作から貫かれている主演と物語のストーリーテラー(近侍)と虚のメインキャラ四振りってだけで結構立ち位置が埋まっていて、インタビュー等で染谷さん自身も仰られていた通り、比較的「遊べる」キャラだった推しを始めとする周りの面々が明るいほうへ引っ張らないと舞台としてのバランスが重いほうへ傾いてしまうからというのもあったんだろうなぁ。維は男士の数が減った分、あとコメディ要素を持てるキャラが多かった分、推し自身のバランスも良かったんじゃないかと。そう思うと、染谷さんの演じる推しは虚と維で印象が違って見えて、実はどちらもバランサーで本質的には変わっていないのが分かる。
 そういう視点で虚を見返すと最初は「解釈がなぁ、うーーーん、悪くないんだけどちょっとズレてるんだよなぁ」と思っていた染谷さん演じる推しが可愛く見えてくる不思議。そういうキャラなんじゃなくて、そういう役回りを引き受けているキャラなんだと思うと、うわ尊い(真顔)ってなるからオタクは単純。解釈?違ってませんけどなにか?

 これは染谷さんにハマっていく過程で知ったことですが、染谷さんは一生懸命原作と推しを愛して、乏しい情報の中からどうにか推しを理解しようとしてくれて、それはほんとにありがたいことだなって思いました。2.5次元化されてもきちんと推しを可愛いなって愛しく思えたことがとてもうれしかった。それはきっと、推しが演者に愛されていたからなんだろうなって思えたから。
 きっと染谷さんだけじゃなく、他の役者さんも同じように真摯に作品と向き合っていらっしゃるのだと思います。ありがたい。4年も避けててごめん。
 でもだからって原作至上主義ど真ん中のオタクに2.5次元舞台を軽率に薦めちゃダメだぞ。許せない人は許せない。楽しめる人たちだけで楽しむ。オタクの世界で棲み分けは最重要事項。


 あと、ツイッターで維の殺陣の最中にセットに隙間が空いてしまうのを染谷さんが両サイドから蹴って微調整をしていたという話も、聞いたときウワーーって思った。語彙力がなくてすまん。全景映像めっちゃ見ました。ほんとだった。もう一回ウワーーってなった。なんて表現すればいいんだ。興奮?高揚?テンションぶち上げ?違うんだよ、ウワーーってなるんだよ。
 隙間に気付いたところで、話の流れとか動き的に手が(というか足が)出せない役者さんも当然いたと思うんですけど、自分ならできるなって判断して更に実際に動けるのがすごいじゃないですか。動いていいのか迷わないんだなって。自分ができること、やっていいことの範囲がしっかり分かっているから躊躇なく行動に移せるんだろうな。場数踏んでいるのももちろんあるだろうけど。
 染谷さんて自分に求められている役割をしっかり掴んでるイメージがありますよね。バランスの話も同じで、視野が広いのもあると思うけど、役にも役割にも理解が深くて、線引きに自信があるんだろうなって。

 

 顔が良くて顔が良いだけでも最高なのに、芝居もうまくてデキる男とか最高オブ最高だな?(語彙力)
 はーーーー、世の中不公平。ありがとうございます。

 

 

 ってなるじゃないですか。
 自分はなりました。
 なるほど、顔が良くて顔が良いうえに芝居もうまくてデキる男なのか最高か?って思うじゃないですか。
 自分は思いました。

 

 思ったオタクはYouTubeで「染谷俊之」を検索だ。
 公式チャンネルがある。更新は月曜と金曜の夜だ。登録ボタンと高評価ボタンよろしくな。
 「あさステ」という配信ラジオ(動画)もある。担当は金曜の朝だ。夜に再配信とアーカイブも2週間分あるから朝に弱いオタクはよるステもできる。自分は大抵アーカイブで見ている。ニコニコ動画に課金するとおまけも見れるぞ。

 

 とりあえず再生してくれ。なにも聞かずに見てくれ。

 

 驚きの可愛さじゃない?????

 

 顔が良くて顔が良いのはもちろんなんだけど、役が入ってないときの染谷俊之可愛すぎない??
 なんだこのあざとかわいい生き物。めちゃくちゃあざといのに顔面の良さで可愛さしかない。

 どうなってんだ?

 板の上との温度差でグッピーが死ぬ。オタクも死ぬ。
 めっちゃ可愛い。お顔が可愛くて綺麗なのは最初から知ってたけど中身まで可愛い。
 口調が江戸っ子で巻き舌なのがお顔に最高に似合わない。最近の動画で出てくる「~~かい?」っていう語尾もめちゃくちゃ似合わない。可愛い。舞台上で見せる滑舌どこに置いてきた?舌っ足らずかよ。可愛いオブ可愛い。身振り手振りも可愛い。
 最近だと公式チャンネルのフルーツ飴を作る動画がおすすめ。なんだあれ、可愛いの暴力かよ。
 そりゃ語彙力も死ぬ。

 ツイッター見てもふわっふわしてる。
 ブログめっちゃ女子高生みにあふれてる。時々男子小学生や男子中学生も入る。


 どうなってんだ??(2回目)


 しかもSNS更新マメだしブログなんかほぼ毎日自撮りがついてくる。
 公式チャンネルやあさステ見てるとどんなものに対しても挑戦意欲がすごい。苦手だって言ってるのに「いいリアクションできると思う」とか前向きか。再生数が伸びるなら脱衣も辞さない覚悟はどこからくるの。そんなファンサ、アイドルでもなかなかしないよ。福利厚生がえぐい。
 推しが自由に生きているのを勝手に応援するスタイルに慣れたオタク、ファンファーストに戸惑いがすごい。

 っていうか染谷さん自分のお顔が最高に良い自覚はあるよね?自分が可愛いって知ってるから可愛いことしてるんですよね??需要があることを理解して供給してくださってるんですよね???
 天然だとしたら危険が過ぎる。計算だと言ってくれ。でもどっちにしても可愛いから許す以外ない。許した。
 あれだけ顔が良いんだから、顔が良いことをもっとアピールしてモテエピソードとかじゃんじゃん語って欲しい。推しのモテ自慢もっと聞きたい。いやモテたでしょ?バレンタインに分刻みのスケジュールでチョコレート回収しといて全部義理なわけない。あの顔であの中身でモテないとか絶対信じない。白状して。あとから映像で見返せる形でお願いします。

 

 話を戻します。
 そこからはとにかく染谷さんの出演作を片っ端からポチった。
 在宅勤務している間、二日と空けず連日のように宅配便がAmazonの箱を持ってきた。
 まとめ買いせんでごめんな。プライム会員送料タダだからすぐ一つずつポチる。
 Amazonの配送すら待ちきれず出社日の帰りに営業時間短縮している店舗に駆け込んで買ったりもした。
 確実に給付金以上に買った。経済回した。(そんなことはない)

 

 ラインナップはこちら。

舞台
・ふし遊
・マスミラ
・エヴリィBuddy!
・シャイニングレビュー
・幻の城
マルガリータ
・義輝前後編
・おちゃろく
・アンフェア
・999
・ヴァンガ
・ヴァンガLJ編
グランギニョル
メサイア翡翠
メサイア

映像
・リアフェ
・おちゃろく
・江戸キャン2
・マスチョコ
・Dハイ
メサイア影青

その他
・歴タメLive
・BBF
・リジェフェス2016
・リジェフェス2019


 いや、我ながらひどい。ここまで2ヵ月間の買い物ですから。
 自粛自粛の時期だったから、ここで欲しいものまで我慢したら心が死ぬと思って買いました。
 久々にこんなに散財した。カードの請求四度見ぐらいした。不正請求かと思って。
 全部心当たりがあった。よかった。いやよくない。

 そんなこんなで物理的に円盤のパッケージが山になるくらい買ったので、見るのも本当に大変だった。荷物の受け取りも大変だった。毎日のように来るから途中からコンビニ受け取りに変えた。(まとめて引き取るためだよ)

 

 そうして2ヵ月かけて沼を楽しんだので、ここからは刺さった作品をいくつかプレゼンしたい。
 まだ書く?って思ったけど、まだ書きたいので書く。
 ここでまだ半分くらいなのでもう飽きたって方はブラウザバックしてください。


 プレゼンの前に前提として、自分はハピエンが好きです。
 昔は推しなんて泣かせてなんぼだろうと思っていた時期もあったけど、三十路も超えてオタクをやっていると推しくらいは幸せに笑って暮らしていて欲しいとか言い出す。同年代のオタク友達も同じことを言ってたけど、彼女はメリバはハピエンの範疇って言ってたのでハピエンの定義は人による。自分はメリバはハピエンに含まない。
 そんなアラフォー女が選ぶ染谷さんのおすすめ出演作。ド新規オタクの主観なので異論は認める。

 

御茶ノ水ロック-THE LIVE STAGE-


 愛されてる推しが見たいオタクは見ろ。

 おちゃろくはテレビドラマのあと、続編が舞台として上演されたちょっと特殊な作品。
 だけど、自分は舞台から見て普通に楽しめたので、キャラクターの簡単な設定と相関図さえ把握していれば舞台単体でも大丈夫だと思います。その名の通り、御茶ノ水で(?)ロックバンドを組んで武道館に立つことを夢見ている青年と、プレイヤーからは退きプロデューサーとして手掛けるロックバンドを成功に導こうとする青年の兄という二人兄弟が、母の病死をきっかけに確執が生まれ、疎遠になっていたのですが、音楽を通じて和解し、夢に向かって進んでいくお話です。兄弟の確執がメインで描かれ、和解の第一歩を踏み出したところまでがドラマシリーズで、舞台はその続きですね。
 この作品、なにがいいって、染谷さん演じる片山亮という主人公兄弟の兄のほうが、四方から愛されているところ。手がけているバンドのボーカル、スカウトしたベース、かつて同じバンドを組んでいた相方、現在のビジネスパートナーである秘書、そんで弟。それぞれがそれぞれの立ち位置から亮さんを思ってるんだけど、肝心の亮さんがそれにてんで気付いていないのが本当に……片山亮そういうところやぞ。

 舞台版のストーリーは、バンドとして成功を目指す2組(片方は亮さんの弟、もう片方は亮さんがプロデュースするバンド)がライバルとして切磋琢磨しているところに、亮さんの昔の相方が現れ、かつてのバンドの再結成の話を持ち掛けてくるが……という感じで、王道というか、だいたい先の読める展開なんですけど、なんといってもキャラクターが良い。ドラマ版ではあまり深く掘り下げられなかった亮さんのパーソナリティがとてもヤバい。語彙力が欲しい。
 片山亮、かつてインディーズからメジャーに移って成功を収めたにもかかわらず突然解散した伝説のバンドの元ギタリストで、現在はインディーズ音楽レーベルの若手社長っていうだけでもお腹いっぱいなのに、弟とは今は確執があってギクシャクしてるけど元々は家族思いで、言葉足らずで不器用で厳しいけど本当は自社に所属するアーティストのことをめちゃくちゃ大事にしている、責任感が強くて自己犠牲的な優しさの持ち主だよ。それでいてプレイヤー時代のプライドも捨てられないでいる。あと割と天然。そして下戸。こんなの好きじゃないオタクいる??
 そのうえ衣装はスリーピーススーツだよ。殺す気か?スタイリストさんありがとう。
 弟とのシーンでだけスーツの上着を脱いでシャツの腕を捲っている亮さんが見れるけど、もともとない語彙力がさらに失われる。スタイルが鬼のように良い。顔は言うまでもない。
 とにかく片山亮が最高。
 片山亮を好きになるオタクは大抵強火。ソースはこの舞台に出ているキャラたち。
 そりゃああの手この手で亮さんを手に入れようとするし、移籍話を持ち出されて亮さんから離れる気はないとか言い出す。亮さんのこと好きすぎか?分かるよ。

 とってつけたようで申し訳ないけど、染谷さん以外の主要メンバーはバンド演奏シーンや歌唱シーンがあって、その楽曲もいい。兄貴にささげるTRIPLETと、片山亮にささげるWhy?は自分もDLで買いました。三大片山亮にささげる曲の最後の一角、Unchained Melodyの音源化はどこですか。Neverendも欲しい。
 推しが周りから愛されていると嬉しくなるオタクなので曲が良いとか言いつつ結局そこかよって書き方になってしまいましたが、本当に曲もいいですよ。ただ3時間弱?くらいの舞台で3人から歌をささげられる片山亮ヒロインか?っていう、亮さんの愛され力がすごいだけで……。

 キャラクターが刺さる人は絶対ハマる。
 おちゃろく続編を望む声をツイッターとかで見るのも頷ける。自分も亮さん生で見たい。

 

②エヴリィBuddy!


 演劇が好きなオタクは見ろ。

 もとはうた☆プリシリーズ中でうた☆プリキャラが演じた舞台「劇団シャイニング」シリーズに続く映画「シアターシャイニング」シリーズの舞台化で、映画でうた☆プリキャラが演じたキャラを現実の役者さんが2代目キャストとして演じる作品。
 劇団シャイニングシリーズで染谷さんが出演した「マスカレードミラージュ」も華やかな仮面舞踏会の世界観がとても魅力的でおすすめの作品の一つではあるんですが、この「エヴリィBuddy!」もとても完成度が高くて面白いのでぜひ見て欲しい。

 まず、登場人物が少なめで、所謂2.5次元化されているキャラクターは主演の2名だけです。そのほかはオリジナルキャラなので、そこまで2.5次元舞台っぽさがなく、なにも下準備はいりません。ちょこちょこ入る小ネタが、原作キャラを知ってればより楽しいって感じで、知らなくても十分楽しいです。自分はうた☆プリは知ってますが、初期の頃にちょっとPSPでプレイした程度なので染谷さんが演じられたレイジのほうはほとんど知らないんですが、大丈夫でした。
 あとで触れますが、舞台本編が終わった後に突然歌って踊り出す(レビューがある)ので、そのときに「うた☆プリだった!」って思い出します。

 お話の舞台は警察で、タイトルの通り、刑事のバディものです。
 かつて、とある凶悪犯を追っているときに相方を殉職させてしまい、二度とバディは組まないと心に決めていた主人公レイジが、新たに刑事課に配属になった熱血新人刑事ショウとなんやかんやで本物のバディになっていくまでを描いた物語なんですが、話はやや短め。登場人物が少ないこともあって、分かりやすく追いやすいです。その割にはアクションもぎゅぎゅっと詰まっていて見どころもあります。染谷さんはガンアクションも格好いい。あとスリーピーススーツ最高。(またか)
 なんといっても、染谷さんをはじめ、数人の若手をのぞいてほとんどの役者さんが30オーバーで安定感がすごい。2.5次元舞台って若手の俳優さんの成長込みで見守るみたいな雰囲気が一般的(テニスのミュージカルはそういう感じだった記憶)かと思ってたので、こういうのもあるんだ、と目から鱗。染谷さんはショウ役の俳優さんと付き合いが長いそうで、息もぴったり。安心して物語に没入できます。
 そんなベテラン勢が揃った舞台は日替わり要素やアドリブがたくさんあって笑えるシーンも多く、しかも安心して笑える。あとちょっと語弊があるかもしれませんが、役者さんたちも楽しそうなんですよね。別に他の舞台で見る役者さんがつまらなさそうってわけじゃないんですけど。のびのびしてるというか、フォローするぞ、とか、引っ張っていくぞ、みたいなことを考える必要もなく、存分にお芝居できてるようなそういう印象でした。

 円盤では特典映像が大盤振る舞い凄くてほんと拝みます。
 最初の顔合わせとか大好物なオタクなので有難くリピートしました。大人なんでご飯は前日までに誘ってほしい染谷さん可愛すぎか。一瞬ダンスレッスンの様子が見れるのもポイント高いです。りくろーおじさん知らない染谷さんも、初めてりくろーおじさん食べて目が落ちそうなほどまんまるになる染谷さんも、「(チーズケーキは)りくろーおじさんが作ってるの?」な染谷さんも、全部バクステ映像で見れます。日替わりももりもり収録されている。カテコの挨拶も結構入っている。相方さんのご挨拶に小さい子みたいに「うん!」って相槌を打つ染谷さんが最高の最高に可愛いし、それを受けて相方さんが「これほんとに思ってるやつですからね」ってフォロー入れてくれるのも大好き。

 そしてなんといっても!レビュー!
 幼稚園児の頃に光とGENJIなアイドルグループ(伏せられてない)にハマって以来今も対象を変えて現役でJな事務所に定期的にお金を払っているオタクなので、歌とダンス大好き!
 昨今俳優さんも声優さんもキャラクターを背負って人前で歌わされる機会が多いので、本業ではない方たちに負担をかけてまでさせる意味があるのか……と思うこともありますが、一生懸命演じて歌って踊ってくださっているのを見ると軽率に喜んでしまう。
 染谷さんはお歌がとっても可愛らしくて(ディスってないです)、ダンスはちょっとだけ走り気味なんですけど、でもすごくお上手で!あれだけのセリフと殺陣と動きを覚えて芝居やったあとこんなに歌って踊るなんてとっても大変に違いないのに、疲れも見せずまさにプリンスさま。
 円盤だけか現地でもそうだったのか歌は口パクっぽいですけど、そりゃそうだよ。役者さんへの負担が大きすぎるので文明の力はどんどん使ってほしい。稽古も公演もスケジュールかつかつっぽかったし、ほんとに無理はしないで。
 キラッキラの衣装をきてニコニコ歌って踊る染谷さんほんとうに可愛くて美しかった。
 楽曲もよかった。レビュー曲は全曲配信買ってしばらく毎日聞いてた。シャイニングラブは神曲
 マスミラのときのレビューも最高なんですけど、マスミラはお衣装がフリフリのフリフリに王冠かぶっててめちゃくちゃ可愛くて可愛さのあまり歌とダンスがほとんど入ってこないんですよね。可愛かったことしか思い出せない。ライビュ用?のカメラをしゃがんで覗き込んだお顔の傾け加減とか可愛いが過ぎて2万回リピートした。
 うたのプリンスさまだからって軽率に演者の頭上に王冠乗せようって言った人お中元送らせてほしい。

 話は逸れましたが、レビュー苦手な人は本編だけ見てもめっちゃ面白いのでぜひ。
 複雑さやどんでん返しを求めず、目の前のストーリーと役者さんのテンポの良い掛け合いを楽しみたい方向け。

 

③剣豪将軍義輝


 日本刀の殺陣が好きなオタクは見ろ。

 もっと歴史を深く知りたくなるシリーズという企画ものの第三弾。
 染谷さんは第一弾「マルガリータ」第二弾「幻の城」に続く出演で、初の主演です。マルガリータも幻の城も面白かったんですが、個人的には義輝が一番好きかな。単純に染谷さんがメインだからというのもあるんですが、やはりシリーズを重ねるにつれてブラッシュアップされている印象です。
 義輝はそのタイトル通り足利義輝の人生を追いかけた同名小説の舞台化で、少年時代~修行の旅を経て奥義「一之太刀」を会得するまでが前編、そこから最期を迎える永禄の変までが後編という二本立ての構成なのでちょっと長いですが、お時間と予算が許せば前後編で見て欲しい。少年漫画的な構成になっていて、もともとはろくに刀も扱えないひよっこだった義輝が信頼できる部下を得て、仲間を得て、理想の世を作るという夢に向かって奮闘する話なので、歴史ものですが成長物語でもあります。
 前編がまぁ、少年時代の話であり、「後編へ続く」って形で終わるので、単体で見るとちょっと弱いというか、見どころに欠けるかなぁという感じなんですけど、後編は文句なしに面白いです。そして前編を見たほうが後編がよりいい。個人の感想です。
 ラスト、志半ばで散っていく義輝の最期は泣きました。義輝を支えてくれていた腹心の部下たちがひとりまたひとりと散っていくのも、自らの最期を悟った義輝の凪いだようなお顔も、彼をずっと忌み嫌っていた熊鷹が最後の最後で義輝の武将としての矜持を守ろうとしてくれたことも、オタクの涙腺を確実に殺してくる。ハピエンにならないのが歴史もののつらいところ。
 とまぁ、ストーリーもいいんですけど、殺陣も良いです。正統派の日本刀の殺陣はもちろん、長刀もいるし、変則武器も出てくるし、体術の殺陣もある。バリエーションがあって面白いですし、結構な分量なのに間延びせず飽きさせないのもすごい。
 特に、ラストの染谷さんの百人斬りは一見の価値あり。
 これはもう見てくれとしか言えないけど、そこだけ見るよりも前編から見て後編の最後で見る百人斬りが一番胸に来るのでやっぱり最初から全部見てくれ。殺陣としても素晴らしいし、物語のクライマックスとしても良い。自分としては、百人斬りのあと、最期のシーンの義輝の表情が好きです。これ本編かな、特典映像かな、暗転直前のお顔が、めちゃくちゃ泣ける。

 あとはそうですね、義輝は髪を結ってるのでお顔周りがずっとすっきり見えているわけですけど、マジで男装の麗人かな?っていうくらい染谷さんが美人なのでそこも見どころです。
 本当に美人。お顔が整いすぎている。ひな人形のお内裏様みたい。造形物か?ってなります。
 染谷さんのお顔が良いのはいつものことなんですけど、それにしたって良すぎる。

 そして元刀の民としては登場する名刀もポイントですかね。
 前編の義輝は愛刀大般若長光とずっと一緒ですし、最後の百人斬りでは名立たる刀が次から次へと出てきます。審神者業のオタクはガタッてなること間違いない。義輝が一番最後に手にしたのが三日月宗近で、別の作品とは言えその三日月宗近を演じているのがこのもっと歴史を深く知りたくなるシリーズ第一弾第二弾とメインキャストだった役者さんっていうのもまた、グッときますね。

 更にもっと歴史を深く知りたくなるシリーズは特典映像が手厚いのでDVDめちゃくちゃおすすめです。
 染谷さん、第一弾では長崎に、第二弾では八丈島に、第三弾前編では京都に、それぞれ共演キャストと勉強旅行へ行ってて、それが特典映像として収められているんですけど、どれも可愛いのでぜひ。特に第一弾と第二弾は年上のキャストと一緒なので末っ子っぽい可愛さ全開です。可愛いがカンストしてる。
 千秋楽の後に開催されているらしい感謝祭も全編入っていますし、これは第二弾幻の城のときのが面白くて好きです。あー、でも第一弾マルガリータのときにフランシスコ・ザビエルの逸話を説明する共演者さんの横で一生懸命ゼスチャーで伝えようとしてた染谷さんも可愛いfeat.可愛いって感じで捨てがたい。
 あとバックステージ映像ね!
 第一弾の稽古場でカメラ向けられて「カメラの前横切っちゃった!」って焦って避けようとする染谷さんとか、第二弾の楽屋前で他のキャストのインタビューしているカメラの下を見切れないようにくぐり抜けようとしたのをバラされてばっちり撮られてしまう染谷さんとか、可愛くて3万回リピートした。第三弾は前編後編ともに殺陣の稽古がしっかり入っててこれも最高。百人斬りの稽古で、途中で分かんなくなっちゃって両手に持った刀見て「なんだっけこれ……」っていう染谷さん本番と違ってめちゃくちゃ体力的にキツそうなの人間味があって良い。
 まぁつまりはアレだ、全部買ってください。(ダイマ

 

 ちなみに洋剣の殺陣ならグランギニョルがおすすめ。
 あれはあれでとても良い。スピードがあって華やかで、染谷さんの技術の高さを思い知る。
 自分は脚本・演出が刀の舞台と同じで肌に合わないのでハマるというほどじゃなかったですけど、シリーズものとはいえ単体で見ても面白い(残酷劇だけど)し、ツイッターとか見てても好きな人はドハマりするタイプの作品なので、気になった方はとりあえずYouTubeで「グランギニョル キャストパレード」を検索だ。世界観が気に入った人は一見の価値あり。でも死ネタがダメなオタクはやめとけ。

 

メサイア-鋼の章-


 スパイ、裏切り、運命、絶望みたいな単語に心惹かれるオタクは見ろ。

 はじめに言っておく。この作品はしんどい。
 まずメサイアはシリーズもので、「仮初の世界平和が実現し軍縮が進む中、水面下の情報戦が激化し各国のスパイが暗躍している」という世界で、日本の未来のためいつ死んでもおかしくない過酷な任務に従事している戸籍も経歴も抹消されたサクラと呼ばれるスパイたち(あるいはその候補生)のお話です。サクラは秘密を守り、仲間内でも誰とも繋がりは持たず、任務に失敗しても助けることも助けられることもなく、友人も恋人も作ってはならないという鉄の掟のもとにスパイとして生きていくのですが、唯一、例外として全てを許された無二のパートナーを持つことができ、その相手をメサイアと呼びます。
 設定からしてもうしんどい。
 鋼の前後にもいくつも舞台化、映像化されている同一シリーズの作品があり、登場人物や時系列が作品ごとに違います。染谷さんが出演しているドラマ影青、舞台翡翠、舞台鋼はサクラの候補生がサクラとなるための養成機関・チャーチが舞台で、染谷さん演じる間宮星廉もまだチャーチで訓練に臨むサクラ候補生。
 ストーリーは一応作品ごとにきちんと終わっていますが、全体的に繋がっているので、鋼単体で見るのはちょっと厳しいかも?自分は影青から順番に見ました。影青から見ても「ん?」ってなるところはややあります。前のシリーズの登場人物は基本的に何の説明もなく出てきますし、関係性とかも特に語られないけどなんかあるんだろうな、みたいな感じなので。まぁ、間宮周りの把握だけなら影青からで大丈夫かと。
 間宮は元々ソロのバイオリニストだったのですが、とある事情でテロリストに命を狙われているところを拾われてサクラ候補生になります。当然戦闘の経験もなく、スパイ候補生としては劣等生。影青を経て同じ候補生の有賀とメサイアとして組むことになりますが、パートナーとしてはうまくいかず……というところから鋼は始まります。鋼の中身については舞台を見てくれ。
 とにかくしんどい。間宮星廉しんどい。

 染谷さんの出演作について色々パブサしていると、前項の終わりにちらりと書いた舞台「グランギニョル」がしんどい舞台代表みたいなところがあるようですが、個人的にはグランギニョルよりメサイア鋼のほうがしんどいです。あっちは選択肢のない圧倒的理不尽な絶望だけど、こっちは自分で選んだ結末で、あそこでああしていれば、こうしていればっていうIFの後悔が残る絶望だと思うし、あっちは登場人物のほぼ全員が報われないのに対し、こっちは間宮だけが絶望に散って、他の登場人物はそれぞれの唯一と次に進んでいくんだと思うと切ない。
 間宮と有賀は光と闇で対になる運命の相手で、間宮の光に有賀は闇から引き上げられ、有賀が光のもとに這い出た瞬間に間宮は闇に落ちるんですよ。そしてああいう結末で持ってしかメサイアにはなれなかった。でも、有賀にとって間宮は出会うずっと前からメサイアだったし、間宮にとっても有賀はこれ以上深い闇に落ちていくのを止めてくれた、正しくメサイアだったんだと思うと、アアアアアア!!ってなる。語彙力はとうになくなりました。
 なんでや!!間宮が何をしたって言うんや!!!って製作陣の胸ぐら掴んで揺さぶりたいですけど、鋼の脚本書いてるの、エヴリィBuddy!と同じ人なんだよなぁ。バディは最後明るく終わってほんとよかった……。
 間宮がしんどすぎてしんどいしか書いてないですけど、そのしんどいシーンの染谷さんのお芝居も本当にしんどかった。ほかに表現はないのか。泣かずにはいられなかった。オタク大号泣。その涙も乾かないうちに、エピローグ的に他の登場人物たちのそれぞれのパートナーとの一コマが描かれて、間宮はもう誰ともそうやって想いを交わすことはないんだと思うとまた泣けた。

 メサイア素手の体術アクションやらガンアクションなど殺陣もふんだんに盛り込まれているし、色々推せるポイントはあるはずなんですが、プレゼンしようとすると間宮しんどいになってしまう。
 優しさと憎しみの間で揺れ動き、絶望に引き裂かれる薄幸の美青年・間宮星廉を見たい方はぜひ……。

 

ピタゴラスプロダクションLIVE『Big Bang Fes』


 キラッキラのピカピカでふわっふわのスーパーベリーキュートな推しを見たいオタクは見ろ。

 こちらは舞台作品ではなく、音楽ライブです。
 Rejetという女性向けコンテンツ制作会社が手掛けるアイドルプロジェクト「ピタゴラスプロダクション」に所属するアイドル「MARGINAL#4」「LAGRANGE POINT」「UNICORN Jr.」が3組合同で開催した初の単独ライブ。
 染谷さんは、3組の中で一番後輩のアイドル、UNICORN Jr.のメンバー「仲真テルマ」くんの中の人です。染谷さんが初めての声優業で声を担当したキャラですね。
 ピタドルシリーズは楽曲とドラマCD、アニメ化もされている大きなプロジェクトなんですが、この音楽ライブはストーリー性があるものではないので、ドラマCDやアニメは未見でも大丈夫です。自分も聞けてないし見れてない。ただ、楽曲は聞いていたほうが楽しいです。結構独特な曲調が多いので、耳慣れないと楽しみにくいかも。
 ライブ自体はユニットごとに出番が固まっていて、MCもユニットごと、最後に全員集合曲があるくらいなので、もし他のユニットに興味ないよって方がいてもそれはそれでOKかと。

 BBFはただキャラの楽曲を声優さんたちがステージで歌うだけじゃなく、衣装もまんま、歌もダンスもめちゃくちゃ頑張ってくれているので、本当にありがたみしかないです。エヴリィBuddy!のレビューのところでも書きましたが、自分はそもそもアイドル畑で育ってきた下地があるので、歌とダンス大好きなんです。本業じゃない方に負担をかけるのは……とはやっぱり思いますが、それでも全力でやってくれるのなら全力で楽しみたい。

 テルマくんはピュアで緊張しいな努力家で全メンバーの中でも一番の後輩ポジション。
 ビジュアルも美少女かな?っていうぐらいの可愛い担当なので、染谷さんのお衣装もめちゃくちゃキュートです。いや、ご本人がそもそもめちゃくちゃキュートなんですけど。輪をかけてキュート。天使かな。もうキャラビジュそのものなのでほんと、2.5次元ライブかなってなる。ありがとうRejetの偉い人。

 ユニコの単独曲としては5曲しかないんですけど、これ以上キュートさを摂取したらたぶんキャパオーバーで死ぬので充分です。ありがとうございます。アフターバーナーでぴょんぴょん飛び跳ねてるのとかワガハイでにゃんにゃんしてるの見て無事でいられるオタクいる?いないよね?いないいない。
 しかもユニコ、結構ガッツリ踊っている。フォーメーションもきっちりしているし、サビの手振りだけ、とかじゃなくてまるまるしっかり振りがついている。これ、踊れるようになるのも覚えるのもほんと大変だっただろうな。ほかの仕事も当然ある中だし。染谷さんだけじゃなくて、他のキャストの方たちも、たくさん練習してくださったんだろうなと思うと、もう拝むしかない。尊い。ありがとうございます。
 ちなみに染谷さん、最初の2曲と少し出番空いてからの3曲目は緊張しているな?!って感じだったんですが、MC明けの4曲目からお歌も安定してきてとてもよいです。MCでも舞台作品のカテコとかではなかなか見られない雰囲気というか、物慣れなさとかちょっと借りてきた猫感があってとても可愛い。BBFに限らず声優業をやってるときの染谷さんは、板に立ってるときの雨が降ろうが槍が降ろうが動じませんけど?みたいな安定感がなくって、ほんと終始ドキドキしてそうな感じがありますよね。それが良い。テルマくんのキャラクター的にそう見せているのかな。可愛い。
 あと、アンコール曲で銀テにびっくりする染谷さん(引きの全景になったとき一瞬映っている)とか、バクステで同じユニコのメンバーにめちゃくちゃ緊張していることや音響や特効に驚いていることをバラされる染谷さんとかも見れます。可愛い。さっきから可愛いしか言ってない。でも可愛いに溢れているので仕方ない。

 ちなみに余談ですが、会社の後輩(現役J事務所のオタク)に染谷さんのお歌がすごい可愛い話を聞いてもらってて、例として「デビュー前の堂〇光〇みたい」って説明したら「それ音痴って言うのでは」言われたんですけど違いますから!不安定さが可愛いみたいなところある!上手いだけが良さじゃない!!(突然モンペになるオタク)(別に堂〇光〇担ではない)

 とにかく推しが可愛いので歌とダンスに拒否反応が出るオタク以外は買って。

 

 そろそろもう誰も読んでないと思うのでこれくらいにしておきますか。

 舞台やイベントじゃないところだとたびメイト・イタリア編とかもほんっと最高なんですけどね!染谷さんには世界中の綺麗なものや楽しいもの、美味しいものを見たり聞いたり体験したり食べたり飲んだりしてみてほしい。そのためならオタク金は出すよ。ブルーレイにして売ってくれれば他には望まないよ。
 ちなみに食レポは成長しなくていいです。染谷さんの「美味しい!」だけで世界は救える。(は?)

 あ!あと2525推し事番組で後輩相手にシャメ映画について熱くプレゼンしていた染谷さんも最高に可愛かった。あれはぜひとも円盤化して売って欲しい。オタクいくらでも出す。可愛すぎて配信期間中に2回課金した。公式チャンネルでぜひゲスト呼んでシャメ映画プレゼンを再度やって欲しい。時間無制限で。


 自分は推しが誰かとキャッキャしているのを見るのが好きなタイプのオタクなので、1人よりは2人~4、5人くらいの少人数でワイワイしていてほしいんですよ。基本推しは可愛い可愛いしたいので、一緒にいるのが染谷さんと対等にお話しできるか、少し年上の方だとなお良しです。先輩な染谷さんも素敵ですけどね。プレゼンするなら後輩が良いと思うよ。
 なので、たびメイトもそうだし、もっと歴史を深く知りたくなるシリーズの勉強旅行も好き。舞台の特典映像で座談会みたいなのが入ってると最高だし、キャスト数人でやってるコメンタリも好きです。できれば顔出しで全作品コメンタリしてほしいくらい。維の蔵出しめっちゃ楽しみ。


 と、長々と書いてきましたけれども。
 いやー、この2ヵ月ちょっと、めちゃくちゃあっという間だったし、めちゃくちゃ楽しかった。

 沼に足先をちょっとつけたばかりの頃、SNSなどで染谷さんの情報を検索すると、やっぱり刀関連ではおはぎの人みたいなイメージが強くて(大演練の出演が発表されたころでもあったので)、もっと自由奔放で、アドリブとかがんがん突っ込んで、周りを振り回すような、良い意味で問題児みたいな、そういう感じの方なのかなと思ってました。
 だけど、いろんな作品を拝見していくうちに、いやこの人めちゃくちゃ用意周到というか、自由奔放とは真逆にいる人だなって。台本を読み込んで、調べて、勉強して、稽古して、色んなパターンを試して、確かめて、そうやって堅実に積み重ねてきたものがあるからこそ、染谷さんが板の上ですることにはブレがないんだなって。
 そういう人なのに、舞台を観劇しただけの人(沼ってない人)からは「おはぎの人」「アドリブの鬼」「一番の問題児」みたいな印象で語られるのすごくないですか。自分は沼ってしまったオタクなので、舞台の裏側まで知りたいし、知ることができた染谷さんのすごいところはめちゃくちゃ発信して自慢したいぐらいなんですが、ド新規オタクが語ることでもないと思うので、このブログの僻地でこっそり書き留めておくことにします。


 これからもこの熱が続く限りは染谷さんを追いかけたいし、コロナが落ち着いたら絶対芝居を見に行きたいです。
 あとは、ひとり壁打ちするのもやぶさかではないけど、染谷さんの話ができる友達ができたら嬉しいなぁ、という願いを込めて。


 元刀の沼の住人が4年越しに2.5次元の俳優沼に落ちた話 完